最近の女子大生       武田雅子  

「先生、○○さんは体調不良で欠席です」 ――授業の最初、ほぼどのクラスでも、こ のような声がかかります。これはサボりを カモフラージュしているというより、実際 そうなのでしょう。日ごろ教壇から見る、 最近の女子学生たちの顔色は弱々しいまで に白いのです。ちょっとでも寒い日には、 寒い寒いとコートにくるまったまま授業を 受け、それでいて一方、空気のにごりには、 全く鈍感で、窓を開けて換気することはあ りません。  新聞も読まずテレビも見ないため世間を 知らず、親や教師という先人から学ぼうと せず、携帯で仲間とだけやり取りして狭い 世界に住んでいるため、彼らには昔ながら の常識が備わっていません。その中でも、 しっかりしたものを食べ栄養を取って身体 を作るという、人間として根っこにあるこ とがどんどん忘れ去られつつある――グル メがもてはやされているう
ちに、実はとん でもないことになっているのではないのか と心配です。